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「・・・・・・。」ジャスとその部下が部屋から出て行き二人だけになる・・・・・。
妙に気まずい・・・・・と、ブレインは思っている。
「よりによってこの女と仕事なんて・・・最悪だ。」心の中でそう呟く。
「ねぇ、ちょっと・・・あんた何ができるの??」急に切り出してきたのはローマだ。
「何って・・・・ハッキングが一番得意だが・・・。」眼鏡を上げながら答える。
「ハッキング?やっぱり機械オタクなのね。」紫のネイルが施してある自分の爪を見ながら言う。
「はぁ!?だったら貴様は何が・・・・・。」言い終わる前にローマは立ち上がりドアを開ける。
「私これから用事があるから、電報が来たらまた連絡するわ。」いつの間にか机に小さな紙が置いてある。
「ちょっと待て!!まだ話は・・・・」バタンと、ドアが閉められる。
「あの女やっぱり苦手だ・・・・・。」歯をギリギリと鳴らしながら手に力を入れる。
一人きりになり溜息と共に立ち上がり、髪をくしゃくしゃと撫で回して、机にある小さな紙に書かれている文字を確認した。
小さく折りたたんでジャケットのポケットに入れ部屋を後にした。
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