†麻薬密売グループ†

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「・・・・・。まだかあの女・・・・。」今日は風が強い狭い路地裏にさえ風が吹き込んできる。 「あれだけ仕事のときは遅れるなと言っておいたのに・・・。」風で乱れる髪をうっとおしく思いながら暗い路地を見つめる。あと1~2分で約束の時間だ。 すると暗い路地裏から足音が聞こえる。揺れるブロンドが目に入った。ローマだ。 「よーし間に合った!あの男しつこくってさ・・嫌になるわね。本当に。」ぶつぶつと呟きながら近づいてくる。 「遅い。もっと余裕を持ってくるべくきだ。」冷やかな目で見つめる。 「私だって色々あるのよ。」ブレインの顔を見ていないので冷やかな目には気づかない。 「さー行くわよっ!!!」片手をあげ勝手にブレインの前を歩きだす。 「おい、待て・・・・・また人の話を聞かないのか・・・。」溜息をつきつつ後に続く。 ジャスから電報が届いたあと連絡を取り合い、一度会って作戦を立てている。 麻薬密売グループは裏街に大きな倉庫を借り、そこで極秘に活動しているらしい。今日はそこから資金を奪ってくる仕事だ。 密売グループだから、さほど戦力は無いと電報に書いってあった。image=304420890.jpg
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