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「ずいぶんアホな男たちね・・・。面白くないわ。」そう言いながら足元に倒れている男たちを足で転がす。
「お前・・・・・。いや何でもない、行こう。」気絶している男たちに仕事の邪魔をされないように持っているロープで縛ってからブレインが言う。
「そうね。早く終わらせましょう。」ブロンドの髪を後ろに払いのけながら答える。
コツコツ――と誰かの足音が聞こえる。
二人は身を強張らせて銃を手に取る。
「おい、交代の時間だぞ・・・・って、こりゃぁ・・・・!?」
出てきたのは筋肉付きのよい、大柄の男だった。
髪は燃える様な朱色、目は同じ朱色だがどこか曇っているように見えた。肩には弾痕だろうか、が付いていた。
ローマとブレインは二人同時に後ろに飛び退き間を取る。
戦闘態勢に入ったのだ。
「ちょっと待てお前ら、ここは黙っといてやるから帰ってくれ。俺は関係ない人を傷つけたくない。」と言いながらも手は腰に付いた銃に手を添えていた。
「銃はやばいな・・・・銃声で気づかれる・・・。」ブレインがローマに聞こえるように呟く。
「そうね・・・でも、引き下がるわけにはいかないわ。」緊張した短いが長く感じる時間が過ぎて行く。
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