†麻薬密売グループ†

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「・・・・お前、関係ない人を傷つけたくないと言ったな。ここは関係ない人を陥れるモノを扱っている場所なのにそんな事を言っていていいのか?」ブレインが目の前の男に話しかける。 「俺はこの中で何があってるのか知らない。余計なことは聞かないのがこの仕事の条件だ。」はっきりと目の前の男は答えた。 「こういう仕事は内容を知るべきだ。」ブレインは、何も知らない男に対し怒りが込み上げてきた。 「・・・・・。」ローマはちらりとブレインの方を向く。 「俺には、どうしてもお金が必要なんだ。助けてやりてぇ奴がいるんだよっ。」男は手にした銃を握り締める。 「お前に正義は無いのか?ここは麻薬を密売している場所だ。麻薬によって人生を棒に振った奴らがいくらいると思ってる?こんな商売をしている場所があるから・・・いけないんだ。」数時間しか一緒にいないがブレインらしくないとローマは思う。 「麻薬の密売・・・・・だからガート料がこんなに高いのか、だけどなっ、さっきも言ったように俺は助けたい奴がいるんだよっ。邪魔するってんなら始末してやる。」と言った瞬間、銃声が鳴り響く。 二人は間一髪でそれを交わした。 銃声を聞きつけた奴らが来る前に姿を隠さないと不利になってしまう。 ローマもそう考えたらしく、銃を構え打つ。 ブレインはあたりを見回し隠れる場所をさがす。
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