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「こいつ・・・強いぞ・・・。」大柄の男は、見た目以上の戦闘力でなかなか間を開けることができない。
「ブレインっ!!!!」ローマの悲痛な叫び声が聞こえる。
ブレインが銃で撃たれたのだ。
「ぐぅっ・・・・。」小さく呻き片膝をつく。右太ももを銃で貫かれた。
「ちっ・・・・早くしないと他の奴らがくる・・。」打たれた場所を手で押さえながら銃で撃ち続ける。
指の間から血がにじむ。痛いが痛みを気にしている場合ではない。
倉庫の奥から複数の足音や声が聞こえてくる。
「ローマ!!!逃げろっ!!!!」ブレインが叫ぶ。自分はうまく歩けない。
「だったらあんたも一緒にっ!!!」ローマが近くに来ようとする。
「来るな・・・俺は走れない・・・足手まといになる・・。」出血が止まらない足を握り締め銃を撃ち続ける。
「そんなっ!!!そんなの嫌よっ!!!!」会話するのもやっとな戦闘のなかローマが叫ぶ。
「二人とも死ぬなんてバカな真似はしたくない。行けっ!!!!」ブレインが怒鳴る。
「で、でもっ・・・・。」泣いてしまいそうな顔をするローマにブレインが語りかける。
「この仕事をやる時点で覚悟してた結果だ。」にやりと笑いながら言う。
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