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「お前が逃げ切るまで、なんとかするさ・・・。」ひびの入った眼鏡の奥で翡翠色の瞳が笑う。
「っ・・・・・。」ローマは振り切れない罪悪感に後ろ髪を引かれながら足り出そうとしたとき。
倉庫の中から大勢の男たちが出てくる。それと同じ数だけの銃声が鳴り響く。
それと同時に赤いスマートカーが二人と麻薬組織の間に滑り込む。
「早く乗れっ!!!!」運転をしていたのはジャスだ。
「わかったわっ!」ローマがブレインを無理やり車の後部座席に押し込み自分もその上に倒れこむ。
ドアが開いたまま車はフルスロットルで走り出す。
すごいスピードで走るスマートカーはどんどん倉庫から遠ざかって行った。
銃弾を幾つも受けた赤いスマートカーはあちらこちらに穴が開いていた。
ジャスのおかげで何とか二人は逃げることができた。
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