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「泣くな・・・・って・・・・。」調子が狂う・・・血が足りなくて視界が少し白く見える。
ローマの頬を伝う涙を右手で拭ってやる。
しかし彼の手は自分の血で汚れていたのを思い出す。
気づくのは遅くローマに血を塗ってしまった。
「あっ・・・・すっすまない・・・顔を汚してしまった。」目の前でおどおどしているブレインに向かってローマが、
「別にいいわよっ!!!!!」思いっきり傷を押す。
「ぐあぁっ・・・・・・・っ~~~・・・・。」あまりの痛さにブレインは絶叫する。
「血は止まったみたいね。」ローマはぐりぐりと傷口を押さえている。
「~~~~~っ・・・・・・。」気絶しそうなくらい痛い。痛すぎる・・・やっぱりこの女最悪だ。
「御二人さ~ん、仲いいとこ悪いけど病院着いたよ。」いつの間にか付いた病院は明かりなんて灯っていなかった。
「俺たちみたいなのが堂々と病院来て大丈夫なのか?」ジャスに肩を貸してもらいながらヨロヨロとブレインが歩きながら言った。
「ここは俺の知り合いで、口固い奴だから大丈夫。大丈夫」この男はイマイチ信用できない気がするが、今は仕方ない。
「まぁとりあえずしばらく休め。」ブレインを引きずりながら言う。
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