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それから数日たった。
今日は、密売グループから活動資金を奪う任務の日だ。
ジャスが運転する赤いスマートカーが3人を乗せ走る。
今回ばかりはジャスも心配なので脱出の手伝いをすると言い張ったのだ。
「頼むからさぁ・・・無茶はすんなよぉ・・・。」
なんだか不安げにジャスが二人に言葉を投げかける。
「あんたねぇ・・・・。何度も同じこと言わないでよ!!」
うざったそうに髪を後ろに払いながらローマが言い放つ。
「だって・・・・もし、またお前らが・・・」
と言いかけた途端後ろから頭をはたかれる、ローマだ。
「ジャスが、私たちを信じなくて誰が信じるっていうのよ!!」
ジャスの帽子を奪い人差し指にかけ、くるくると回しながらローマが問いかける。
「うぅ・・・そうだな、俺が信じてやらなきゃお前らに悪いよな・・・。」
どうもこの男はまだ引きずっているらしい。
「うざったい男だ。いつもは行け行けと言うのに今日に限ってその弱気はなんだ!」
ブレインが一括する。
「ったく・・お前らに怒られてるんじゃ俺のメンツが!!!」
と言いアクセルを急に踏みだし、スピードが上がる。
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