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「痛い!!!!いたいっ!!!!!」
ブレインが小さな悲鳴を上げる。
「これくらい我慢しなさい!男でしょうがぁ!」
直も踏み続けるローマがブレインを蹴る。
「だぁっ!!!蹴るなっ!!!!」
「だって、窓が高いんだもん。」
子窓に上半身を入れ、下半身を宙づりにしたままローマが言う。
「ほらっ!!早く押してよ!!!」
足をばたつかせてせかす。
「疲れる・・・。」
背中の土を落としながらブレインが押し上げようと見上げる。
「・・・・・・・ぶっ。」
「えっ・・・・っちょ何!?見たら殴るわよっ!!」
「見て何の価値になる・・・。」
と言い、ローマを上へ押し上げる。
「なっ!!!見ておいて何よ!!!その態度!」
ローマがばたつかせていた足をさらにばたつかせると、
見事にブレインの顎にクリーンヒットした。
「っ・・・・・・。」
ブレインの世界が揺れる。
「きゃぁっ!!!!」
ローマはその勢いで中に落ちて行った。
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