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「あだだだっ・・・・・・。」足にうまく力が入らない・・・・ブレインはため息付きながら回復するのをしばらく待った。
一方ローマは、自分が入ってきた小窓を見つめブレインが入ってくるのをイライラと待っていた。
しばらくすると軽々と小窓に手をかけ小窓から体をすべり込ませてブレインが入ってくる。
「まったく・・・・バタバタと・・・入る際に騒ぐな。」
「っちょ・・・・なに・・・ははっ・・そんな顔で言われても説得力無いわっ。」ローマが腹を抱えて笑っている。
「お前のせいだろう!!!」ブレインの顎はローマに蹴りあげられたせいで痛々しく赤くなっていた。
「あーお腹痛いわぁ・・・ははっ・・・はぁー。さぁ!!!さっさと資金を奪って帰るわよぉ!!!!」と言ってずかずかと前を行く。
「あーコラっ。そっちじゃない!!!!見取り図をしっかり覚えてないのか!!!」顎をさすりながらローマの後を追う。
まるで緊張感のない女だと、思いながらブレインは先に不安を感じた。
目的地まで敵に見つかることなく行きたい。
それには慎重に行動するほかないが・・・・・出来るだろうか?色々なことを考えても、ただ動きが鈍るだけなので今は目の前の状況だけを考えることにした。
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