†連続強盗犯†

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「仕事?俺はしばらく休みたいんだが。」神経質でもないくせに眼鏡を押し上げて見せる。 「は?休み?お前らコソ泥に休みなんて無い!!」と言い放つ。 「誰のおかげで事件が解決してると思っておられるんでしょうか?刑事殿?」馬鹿にしたような口調で片眉をあげて吐き捨てる。 「そちらこそ、誰のおかげで仕事があるんでしょうか?ねぇ?」腕を組み胸をそらす。 この二人はいつもこんな感じだ。 ジャスの部下が呆れたように二人を見ている。 「あの・・・ジャス刑事次の事件の現場に行く時間です。」おずおずと会話を仲介する。 「ん?もうそんな時間か。お前の意見は聞かん。とりあえず次の仕事は連続強盗犯から金を奪ってくることだ。この連続強盗犯は先日道具を奪ってきたスリ団と同じ組織らしい。詳しくは後で電報で知らせよう。いつも通り読み終わったら燃やせ。」 一方的にしゃべり続けて、さっさと部屋を出て行ってしまう。 「あ・・・・。」反論する間もなく、待てと伸ばした手は行き場を失いだらりと下げられる。 「まったく・・・連続強盗犯ねぇ・・・。」しばらくして彼も部屋を出た。
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