其の形は火傷が如く

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「…。」 私達は扉を漠然と見つめ、固まっています。 「…。」 彼が口元を拭いながら、船内に向かってあるきだします。 「ちょ…おい!」 親友が彼の肩をつかみ、立ち止まらせました。 「どうする気だ?」 「船内に向かう。」 親友は彼の肩を強く掴み向き直させる。 「忘れたのか! 船内には、あの殺人鬼がいるんだぞ!!」 「だが、操縦士すら殺された今、船はどこに行くか分からない。 それに救難信号を撃たないと。」 彼は手を振り払って、中に行こうとしました。 「ここで待っててくれ。」
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