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人差し指
『昨夜おきた火災で…』
焼きたてのトーストをかじりながらぼんやりとテレビを見ていた
「最近こんなニュースばっかりね、アニスも気をつけなさいよ?」
アニス
「母さん、俺もう18だよ?」
先日18歳になったアニスわ細身で、それを際立たせてるのが180㌢にもなる長身。部活で続けるていた空手で筋肉もついている
母
「まだ子供よ
はい、お弁当」
アニス
「母さん、今日わ食堂で食べるって…」
アニスの言葉を遮るように[シー]と人差し指を立てる
アニス
「またそれかよ…
行ってきます」
あのポーズわ昔からのお決まり
母さんわ変わらない…
でも俺わ…
家を出て次の瞬間にわ全く別の場所に移動していた
そこわ薄暗い路地
路地で寝泊まりしてるらしい放浪者がいきなり現れた俺を見て目をパチパチとさせた
俺わ[シー]と人差し指を立てた
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