人差し指

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場所が変わって町の片隅にある工事現場… 「おーい、リンクそれも運んでくれ」 リンク 「はい!今やります」 リンクと呼ばれた青年わ、がたいがよく仕事慣れしている 若いのに気がきくと言って年配の人にも頼られた ギシギシ… 運搬用のトラックや瓦礫を積み込む音で、解体中の建物が崩れかかっていることに誰も気づかない 「リンク!危ないどけろー!!!」 きしんだ鉄筋がガラガラと崩れ落ちる リンク 「えっ…?」 見上げると目の前に広がる鉄屑… 避けきれない!! ガーンガラガラガラ!!! 無残にも下敷きになる 作業員がそれぞれに名前を叫び、安否を気遣いながら瓦礫の山を掻き分ける ふと一人が中で何か動いたと言った そのとたんに瓦礫を押しのけリンクが現れた 傷ひとつおわずに リンク 「自分でも何がおきたのか……」 周りを見ると仕事仲間の顔わそれぞれに死人を見てるようだった… ――――――――
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