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「コー、ここで待つか?」
発車前の最終点検を終えて砲塔の上に立つエーファが聞く
襲ってきた東セレリア兵のことが僕の頭をよぎった
「いや、どこにいても危なそうだから着いていくよ」
「そうか。ならこれを持て」
彼女はそういうと、セレリア学生兵用のウッドランドBDUの上着とワルサーMPL短機関銃と予備マガジン二本の入ったショルダー型のマガジンポーチを渡してきた
「使い方は知ってるか?」
「ストックを展開してボルトを引いて、グリップの上に付いている安全装置を解除して撃つ、だろ?」
BDUを着ながら答えた
「その通りだが、弾薬の節約と味方うちをしないようセミオートで撃つんだ
わかっているだろうが、私たちは命の保証をすることができない。だから自分の命は自分で守るんだ、コー」
「ああ、わかったよ。死んだら天国で文句を垂れてやる」
金属をプレスして作った無骨で単純な短機関銃を握りしめ、答えた
自分の命を預けられるものは、今はこれしかない
「ふふっ その意気だ」
エーファはそう言って微笑んだ
闘わなきゃ、殺られてしまう
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