最初で最後のひと…*

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マンションの近くまで来て、ポケットから携帯を取り出した。 そして亜樹乃に電話をかける。 プルルル… プルルル… ただ繰り返されるだけの機械音。 あれ?いつもならすぐに出るのにな… 少し心配に思ったが、お風呂かなんかかな? なんて思い、一度電話を切った。 「…はあ…」 小さく漏れる、ため息。 空を見上げると、三日月が輝いていた。
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