泣いたって何も変わらないコト…。

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泣いたって何も変わらないコト…。

泣いたって、何も変わらない。状況が良くなるわけではない事は、痛いほど解っている。 頭の中では理解し、病気に負けない!弱音は吐かない!もう泣かない! 幾度となく数えきれないほど、心の中で誓うのに… 私は、なんて弱虫なんだろう…。 ちっぽけな人間なんだろう…。 一時間前に心に決めた決意が、いとも簡単に崩されてしまう。 ―副作用― 病気の症状を抑える為に、薬を飲むのに、その薬が、病気の症状と違う所で私を攻撃してくる…。 副作用の痛みを抑える為に、さらに痛み止を追加で飲む生活。 それでも痛みは消えてはくれない。 いっそ楽にしてほしいと願うほど、激痛がはしる事もある。 私は生きてる限り、ずっとこんな生活をおくらなければならないの? 主症状を抑える為に、副作用に耐える生活。 私からしたら、副作用だけで、立派な病気に値するほどキツイ。 いつまで続くのかわからない、先が見えない闘いに、日々、私は弱虫になる…。 いっそ消えてしまいたい~。 見えない未来が、こんなにも不確かで、自分を弱くするなんて、思いもしなかった…。 あの人には、もう一度会いたいなぁ…。 なんて、真剣に今まで出逢ってきた人達を、ピックアップしている自分がいる。 でも、今の姿は誰にも見られたくない。 全く知らない他人からの視線も、敏感に反応してしまう。 私は今まで、どれほど恵まれて、無神経に生きてきたのだろうか。そう思えない日はない。 生まれながらにして障害を持って生活している人や、少しでも、人と違う外見というだけで、自分の意思でなりたくてなっているわけでもないのに、好奇の目に晒されて生きているんだ。 自分がそうなって、初めて、それが、どれほど辛いかが解るなんて…なんて私は愚か者なのだろう。
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