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完治のない病気。
たった一言の重みが、こんなにも自分の人生に陰をおとすなんて…。
合併症に怯えながら、薬の副作用にも怯えながら、死ぬまで戦っていかなければならないの?
病気と上手く付き合う?
ほんとはそんな付き合いお断りしたい。
でも無理なんだ。生きてる限り逃げるコトはできないんだ。。。
よくTVの特集で、いろんな難病と闘うドキュメントを目にしたことがある。
でも、放送されてるのは、患者の闘病生活のほんの一部にしかすぎないんだろうな…。
そんなコトに気づかせられた。
24時間。
眠ってる間にも襲ってくる体調不良。
病気だなんて聞かされていなければ気にしないような、ほんのささいな体の異変にも、大袈裟に反応してしまう。
平気だよ!強くなるね!頑張るから!
いくら自分を励ます言葉を口にしても、まだ…
心の中では現状を受け入れられずに、恐怖でいっぱいなんだ。
今は、まぶたを閉じれば、まるでストロボみたいにチカチカ光が見える。脈と同時に締め付けるような頭痛と共に…。
私は最期にまぶたを閉じる時、何を?誰を?思い浮かべ、見るのだろう~なんて思っていたけれど、そんなのもしかしたら、ただの幻想なのかもしれないと、思うようになった。
少なくとも今の私には、睡眠薬を使っても眠る事が困難で、リラックスさせようと、今まで自分の目で見てきた景色や、想い出を思いだそう、思い浮かべようとしても、激しい痛みと、ストロボのような光に消し去られるのだから。。。
何故だか…涙が出てくる。止まらなくなる。
私って涙腺こんなに弱かったかなぁ…?
理由は、自分のこんな姿が情けないから。惨めで、はがゆくて、、、
でも、どうする事もできなくて…。
病気の女の子が、白いワンピース着て、大きな麦わら帽子を被って砂浜で静養中に、元気な男の子に出会うなんて、本当にありきたりなおとぎ話の世界で、理想だけれど、絶対にないな…。
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