始まり

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「すいませ~ん、怪我とかしてませんかぁ?」 やってきたのは、スラッとした体に目立つピンクの髪、とんがり帽子を被り黒い服?を着た女の人だ 「大丈夫です、怪我とかはしてないです」 「良かった、怪我とかしたら痛いですもんねぇ」 こんな物当たったら痛いどころじゃない 「あの~すいません、ここはどこですか?」 「ここは、草原です!」 「……見ればわかります」 「じゃあなんで聞いたんですかぁ?」 「………質問を変えます、ここは日本のどこら辺ですか?」 「ニッポン?……ニッポンってなんですか?」 日本を知らないってことは外国か?でも言葉通じてるしなぁ 「あっ、じゃあこの辺に空港とかあります?」 「クウコウ?わからないです」 空港もないのか?どうすりゃいいんだ? 「じゃあ、交番か警察署は?」 「……?」 彼女の表情から察すると、どうやら交番や警察署もわからないらしい どうやって生きてきたんだこの人 「じゃあ、地図か携帯もってませんか?」 「ケイタイってやつはわかりませんが地図はわかります!」 「今地図持ってますか!?」 「すいません、持ってません」 一瞬期待しちゃったよ 「持って無いですか……」 彼女にこれ以上聞いても無駄だと思った。
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