気まぐれ詩①

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【最低】 知っててやらない それが最低 知ってて出来ない 存在自体最低 ずっとそう言われて来た だから 私はずっと最低のまま 直せない自分を恨みながら ため息は零さぬ様に 足を引きずる事にする スピーカーの向こうから聞こえる ノイズ混じりの呼ぶ声は 最低と良いながら私を扱う 最高の人間でも見つけて さっさと捨てればいいものの 法律はそれを認めない もし 人間が 自分たちの種族が作ったルールに 縛られなくなったら どう行動するのだろう 自分が作った訳でもない法則に 従う事なんて嫌なはずなのに... カラッポになったドラッグケースを 世間を見下す様に 見つめながら 映る自分に そう 問いかける... 最低 それが私 何度やっても 直らない 出来ない 無力で無知で...
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