0人が本棚に入れています
本棚に追加
ここは神奈川某所にある偏差値はみんなバラバラと言う極めて異質な高等学校の一部屋、教室には《研究部》と書かれている
『研究施設が充実してんだよなうちは』
黒板に何やら怪しげな数式を書いて満足気にしている青年が呟いた。
『だねぇー』
傍らで携帯をポチポチ弄っていた女子が意見に賛同する。
『…常葉、おまえ施設利用したことないだろ』
常葉と呼ばれた女子は肩を竦めて《わかんないだも~ん》のポーズをした。
『我が部で研究施設を使っているのは吉良殿かデーモン閣下だけで御座るからな!』
奥で腕立てをしていた青年が説明口調で話す。
『説明ご苦労、遠山…だがデーモンは施設の利用用途がちがうぞ…』
すると奥から高笑いが聞こえ真っ黒なYシャツを着た青年が出てきた。
デーモン『ぬわはっはっは何を言っておるか~ぁ吉良ぁ施設はキレイにいつも我輩は使っておろうがぁ!』
吉良『確かにお前が使った後は大掃除したのかって位綺麗になってるな。ビーカーの位置も一寸の狂いも無く置いてあるが…』
すると吉良はデーモンが出てきた施設に入り床を指さした。
吉良『床に変な模様を書き込むな!』
床には二匹の蛇が円を描き中には六方星が描かれている
デーモン『ホムンクルスを製造しておったのだ』
吉良『漫画に影響されやがって…』
先ほど携帯を弄っていた常葉が携帯を閉めて席をたった。
常葉『ねぇ!みんな聞いて!アタシの愛娘ティフィニーがっ!テレビにでるのぉ!しかも生放送よ!生!』
デーモンと吉良はまだ《ウロボロス》について議論していた。
最初のコメントを投稿しよう!