428人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
「「こんにちは」」
二人の少年が挨拶をする。外見は五歳くらいである。挨拶をした相手はギルドの受付嬢だった。
ギルドとは民間人の依頼を受けたり、魔物の討伐依頼を受けたりする組織である。
「坊やたちどうしたの?」
受付嬢は笑顔でたずねる。
「マスターに会わせてほしいんです」
そう話すのは青髪の少年。
「父と母のことで話があって…」
それに続いて赤髪の少年。二人は受付嬢に頭を下げる。
「ちょっと待っててね」
受付嬢は念話でマスターと話をしているようだ。
念話は言葉を発さずに会話をできるのである。
「マスターから許可がおりました。あちらへどうぞ」
二人は手で示された通路へ入っていった。
最初のコメントを投稿しよう!