プロローグ

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「「こんにちは」」 二人の少年が挨拶をする。外見は五歳くらいである。挨拶をした相手はギルドの受付嬢だった。 ギルドとは民間人の依頼を受けたり、魔物の討伐依頼を受けたりする組織である。 「坊やたちどうしたの?」 受付嬢は笑顔でたずねる。 「マスターに会わせてほしいんです」 そう話すのは青髪の少年。 「父と母のことで話があって…」 それに続いて赤髪の少年。二人は受付嬢に頭を下げる。 「ちょっと待っててね」 受付嬢は念話でマスターと話をしているようだ。 念話は言葉を発さずに会話をできるのである。 「マスターから許可がおりました。あちらへどうぞ」 二人は手で示された通路へ入っていった。
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