9人が本棚に入れています
本棚に追加
ぎしぎしと鳴るベッドから起き上がると、手に持ったままの携帯がまたぶるぶる震え出した。
画面を見ると、大きく「三上」と表示されている。
「もしもしー」
「あっ、片桐、久しぶり。やっぱり起きてたか」
朝から調子のいい声で電話をかけてきた三上は、偶然、同じ大学に進学した小学校からの同級生。
小学校は全く遊ばなかったけど、中学校からクラスが一緒になって仲良くなった。
最近でも、たまにこうして連絡を取ったりしていた。
「おう。そりゃ、今日から学校だし」
「片桐は真面目だからな」
「真面目じゃないって。それで、朝からどうしたんだよ?」
最初のコメントを投稿しよう!