8人が本棚に入れています
本棚に追加
ドタドタと階段をかけ上がる音が聞こえる。音はかなり短い間隔で四回聞こえるから、おそらく人間ではない四本足の動物の足音だろう。それは少年の部屋に飛び込んで来た。
「わんっ!」
鳴き声から考えて、おそらくは犬だろうが、この部屋の主である豪にとっては、怪物以外の何者でもなかった。
「うわっ!こっち来んな!」
豪はシッシと言うように、飼い犬であるダックスフンドの王我を追い払おうとする。
「豪ー!朝ごはん出来てるんだから早く起きなさい!遅刻すると皇さんに嫌われるわよー!?」
濠は下から聞こえる母親の声を聞き、急いで下へ駆けていった。
最初のコメントを投稿しよう!