信濃国殊白稲荷社縁起

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狐神、細やかなる人の玉の緒弄ばんとす天津神が業に怒りてこれを許さず烈しき争ひののちにこれを退けるも、己が身また深ききづを負わむ。 されど狐神、民間の憂ふるところを憂ひて、わが寝ぬる間にまた天津禍神天降りて打ちに来たりて人ども死にもぞするとおもへば、念じてえ寝らざりける。
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