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彩「あ…
母さんの本、
読んでる」
本屋の窓を
のぞくと
小さな女の子が
一人で
母さんの描いた絵本を
読んでいた。
彩「♪」
ああいうのを見ると
気分がいい
母さんの作品が
もっと
いろんな人に
知ってもらえると
いいなって思う。
彩「………。」
でも…
作者本人ゎ
5日前から
行方不明か…。
毎度のこと…。
当初ゎ
ビックリしたけど
なんだかんだで
あの人と
一緒に
戻ってくる。
3年前
父が
死んだ。
母ゎ仕事に
没頭した。
母ゎ
頑張っていたと思う。
だから
たまにゎ
逃げ場を
求めもいいと
私ゎそう思う。
母にゎ
何も言わないし
新しく連れてきた
あの人の事も
私ゎ別に
いいと思う。
母が認めた人。
母を選んだ人。
でも
お父さんと
認める訳には
いかない。
私の父ゎ
何があろうと
世界でたった
一人だけなんだ。
彩「今回ゎ
何日
帰らないつもり
なんだろう」
携帯『リリリーン』
彩「!!」
画面に
名前が
表記されている。
『華倉(かぐら)』
…。
出た。
噂をすると影!!
携帯『ピッ』
彩「もしもし?」
華倉「もしもし!!!?
あーや!!!???
俺だけどッッ!!!!????」
叫び過ぎ!!!
彩「声でかッッ!!!
そんな大声
出さなくても
聞こえてるって」
華倉「え!!!!???
なに!!??」
聞こえて
ないのかよ!!(汗)
彩「華倉ッッ!!
携帯
さかさま
でしょッッ!!??」
華倉「は!!!!??
おおッッ!!!?」
…。
気がついたみたいだ。
さかさまに電話って
逆にどうやれば
できるのよ!!
華倉「わりぃな
なんも
聞こえなくてさ
ビビったぜ」
彩「お母さんゎ
今どこにいるの??」
華倉「あーや、
元気かぁ??
何日ぶりだろな!!
うはは!!」
…もう、
さかさまとか
関係なく
私の話
聞いてないし!!
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