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すると、シェイドは、そんなアークに向かって治癒魔法を唱えた。
「ヒールウィンドウ。」
彼がそう唱えると、アークの傷はみるみるうちに塞がっていった。
「ううっ、何が起こったんだよ?」
アークはそんなことを言いながら立ち上がった。
すると、アークは何事もなかったの様に、
「早く薬草をマイの所へ持って行かないと!」
と言って、走り出した。
「あいつは一体何なんだ?」
シェイドは、そう思った。
それから、シェイドとユリアも、この村で生活を始めることになるのだが…。
アーク、シェイド、この二人に、そう易々と幸せが訪れるはずもなかった…。
「彼を、救ってあげて…。」
夢の中で誰かが囁いてくる。そして、大樹で見た魔物が、暗い世界で、もがき苦しんでいる光景が浮かんでくる。
一体何なんだよ!
アークは、あの一件があって以来、いつもこうやって目覚めている…。
「俺に…、何を求めてんだ?」
それは、シェイドも同じで、
「僕に、何が出来るんだ?」
と、ずっと頭を抱えていた。
そんな日々が、しばらく続いた後、二人は、ようやく出会う事となる。
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