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「ただいま。」
アークは、薬草を持って家に帰っていた。
「…お帰り。」
ベッドに横になっているマイが、覇気のない声で答えた。
アークは、薬草を煎じて、マイに飲ませた。
「ごめんね。私が病気がちなばっかりに、貴方を束縛してしまっているみたいで…。」
「何言ってんだ。マイは何も悪くない。悪いのは、護る力のなかった俺なんだから…。」
「そんなに、自分を責めないで。」
「俺は、誰も護れなかった…。家族も、マイも…。」
そう、あれは、ひどい雨の日だった…。
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