ブルくんの握力

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地元のJR駅から大船駅へ向かう為根岸線に乗り込む俺達5人組。 その車中にて…、 『けど、どうやって霊媒師に会うつもりだ?誰か悪霊にとり憑かれてんの?』と、圭ちゃん。 『いい方法があんだよね(笑)、恭!足首出せ』 と、俺。 『え?いいけどなんで?』 と不安そうな恭ちゃん。 『ブルくん、恭の足首、おもっいっきり握って😜』 と、俺。 『よっしゃ❗』と、ブルくん。 車内に響き渡る、恭ちゃんの悲鳴。 『アィタタタァィィー‼』 ブルくんは高校時代に槍投げでけっこういいトコまでいった化物握力の持ち主。 握られた恭ちゃんは俺達以外の友達はフィギュアとプラモデル。 恭ちゃんの足首はブルくんが手を離したあと、みるみるうちに指の跡の形に紫色のアザに。 それを見た圭ちゃんと柴ヤンが口を揃えて、 『なるほどね(笑)』 『これで、イケるべ❗』と、俺。 電車はまもなく大船駅に到着しようとしていた。
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