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地元駅を出て、大船駅で乗り換え、約30分程で鎌倉駅に到着。
車内で、恭ちゃんにブルくんという名の悪霊が襲いかかった(前章参照)後、5人でそれぞれの役割を決めた。
圭ちゃん、柴ヤン、ブルくんの3人は付き添い。終始、沈痛な面持ちをする。
恭ちゃんは悪霊の被害者。悪霊の設定は部屋に現れる落武者。
俺は恭ちゃんの親友。今回、霊媒師に見てもらうコトを勧めた友達という設定。
鎌倉駅前からタクシーに乗り込み、タクシーの運転手に霊媒師の住所を告げる。
15分程で目的地に到着。見た目は普通の一軒家。
ここで一つの考えが浮かんだ。
…『霊媒師が本物だったら、どうしよう?』と。
こんな考えが浮かぶ時点で最初から疑ってかかっているのだが…💧
なるようになれ❗と思い直し、呼び鈴を押す。
インターホンからオッサンの声がする。
『はーい、どちらさん?』
俺はあまり張らない声で『霊媒師の広告を見た者ですが、いきなりで申し訳ないんですけど、見てもらいたいんですぅ』
すると、
『ちょっと、待ってくださいね~、今、開けますよー』と、オッサン。
…<軽いなぁ…😅>と思いながらもドアの前で待っていると…、スウェットの上に坊さんが着るような法衣を纏った見るからに怪しいオッサンがドアを開けた。
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