4.出会い―‥

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「おい、あんた―‥」 薫が途方に暮れていると、1台の自転車がブレーキ特有の高音と共に停止した。 その自転車に乗っていたのは、黒髪の似合う同い年くらいの男の子だった。 整った顔立ちだが、意志の強そうな眉が見え隠れしている。 突然声を掛けられ返答に困る。 「え?あの、え…っと..」 「……何年生?」 言いながら 眠そうにあくび―‥ この人は何でそんなことを聞くんだろう? そんな考えを巡らせた薫だが、答えは直ぐに出た。 突然のことで気が付かなかったが、この少年も自分と同じ制服を着ている。 (良かった~、助かった!) 薫は嬉しくなり、少年のもとへ詰め寄り事の経緯を説明した。        
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