4.出会い―‥

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「千秋薫!高2!!あたし、引っ越して来て学校に行くの今日が初めてだから―‥!!」 「‥―道に迷ってたわけね」 うんうんと薫が大きく頷く。 そんな薫を眺め何か考えたみたいだが、何事も無かったように話を進める少年―‥ 「俺は晴野巧(はるのたくみ)。あんたと同じ高2だ…」 巧が眠そうな目を擦りながら呟いた。 相当朝に弱いみたい。ふとそんなことを考えていると、巧が唐突に口を開いた。 「ところでさ、さっき気になったんだけど―‥」 薫はこ首をかしげる。 「あんたってさぁ、もしかしてそっちの人なの?」 何を言っているのかまるで分からない。焦る薫に―‥ 「初対面でこんなこと言うのも気が進まないんだけどさ…」 一体何を言われるかと、身構える薫。 その様子を眺めながら、ため息交じりに巧が続ける。 「顔はいいんだからさ、その女みたいな言葉遣いやめたら?」 その言葉に唖然とする薫。 なんだか、どっと疲れた気がした…。    
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