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「‥――ッたぁ~…。もう~危ないじゃない」
文句を言う薫の隣で、頭を抱える巧が横目でチラリと薫を見るが…
‥――そらした。
しかも、何かブツブツ言ってるみたいだ。
「ねぇ、どうしたの?」
薫が尋ねる。
すると、う~んとうなりながら巧が空を見上げる。
そして、薫に目を移すと、
「あんた今女って―…」
「言ったけど」
「…そうか……。」
暫く沈黙が流れる。
すると沈黙を打ち破る様に、突然薫が あっ!と声をあげる。
まだ何故こんな格好をしているのか説明していない。
だから、巧は悩んでいると勝手に判断し納得する薫。
「あのね、あたしが何故こんな格好をしてるのか気になってるんでしょう?でも、話すと長いから今はとりあえず学校に――‥」
「違う」
即答され返事に困る。
すると、巧が難しい顔で話し始めた――‥
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