5.真実

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「‥――ッたぁ~…。もう~危ないじゃない」 文句を言う薫の隣で、頭を抱える巧が横目でチラリと薫を見るが… ‥――そらした。 しかも、何かブツブツ言ってるみたいだ。 「ねぇ、どうしたの?」 薫が尋ねる。 すると、う~んとうなりながら巧が空を見上げる。 そして、薫に目を移すと、 「あんた今女って―…」 「言ったけど」 「…そうか……。」 暫く沈黙が流れる。 すると沈黙を打ち破る様に、突然薫が あっ!と声をあげる。 まだ何故こんな格好をしているのか説明していない。 だから、巧は悩んでいると勝手に判断し納得する薫。 「あのね、あたしが何故こんな格好をしてるのか気になってるんでしょう?でも、話すと長いから今はとりあえず学校に――‥」 「違う」 即答され返事に困る。 すると、巧が難しい顔で話し始めた――‥      
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