5.真実

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「…あんたは女…、俺と同い年…、転校生…」 一言一言確認するようにゆっくり言葉を並べると、ジッと薫の目を見る。 強い意志のこもった瞳に見つめられ、薫はぎこちなく頷き返す。 それを見届けると、視線を宙に戻し、巧みは独り言の様に続けた。 「転校生…?男…?」 訳が分からない。 もどかしい。 薫としては、はっきり言って欲しい。 学校だってあるのに…。 「ねぇ、学校…ッ」 言いかけたところで、巧が薫の肩を掴む。 「え?…何‥か…??」 目を丸くするあたしに残酷な言葉が告げられる。 「今日来る転校生は、男ってことになってる。何故か朝会で校長が直々にあんたのこと話してた…。」 「はいぃいィ――???!!」 薫は目の前が 真っ白になった… しかし、ゲームオーバーになる訳もなく―‥ 薫にとっての試練のハジマリに過ぎなかった――‥。 
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