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「薫…ごめんな。パパ何も出来ない弱いパパで…」
‥――パパ…。
確かに弱くてダメダメなパパだけど…。
あたし、パパの良いところいっぱい知ってるよ!
「ううん!そんなことない!!あたしはどんなパパでも大好きだよ!!」
「‥――薫ッッ!!!」
「‥――パパッッ!!!」
「は~い、そこまで!」
二人のやり取りを見かねた母が間に割って入る。
「さあ、もたもたしてる時間はないわ!私が脱がしてあげるから、さっさと制服に着替えなさい!!」
「え…ママ??!…ちょッ!こんなところで…ッ!!!」
「ママ!私も協力するわ!!」
姉は楽し気に後ろから掴みかかりあたしの身体の自由を奪う。
「ギャ――ッ!自分で着替える!!着替えるから―――――ッッ!!!」
母は混乱状態に陥ったあたしを見下ろし微かな笑みを浮かべている。
この、ドSめッ!!
一体何を想像しているんだ!!
…いや、考えたくない!
考えたら終りだぁ!!!
そんな思考を巡らせてる最中にも、あたしは無力にシャツを剥がれる
…と、
「薫ッ!!大丈夫か?!!こんどこそパパが助けるぞ…って、ん?」
「…///……ッキャ――――――――――――――――――ッ!!!パパのエッチ!スケベ!最低!!」
「ぅわわぁッ??!すまない!パパが、パパが悪かったよ!!…でもな、薫。娘の成長を喜ばない親はいなゴフゥッ」
「最低最低!!パパなんか大っきらい!!!!」
(あれれ?薫。さっきの「どんなパパでも大好きだよ」は夢??…何にせよ娘よ。見事な右ストレート…!!娘の成長を喜ばない親はいない…はず)
父は、綺麗な放物線をなぞる様に宙へと飛び上がった。
哀れ父…
貴方の幸福を心からお祈り申し上げております――‥。
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