4人が本棚に入れています
本棚に追加
そういうとコートのポケットからネックレスのようなものを取り出した。
「まあ、話だけではわからないでしょう。 まずはその子から、人格を取り出しましょう。」
「人格を取り出す? 私にはなにやら。」
長老は戸惑っていた。
ルドゼブはルイスに歩み寄り、静かに、落ち着いた声で微笑みながら言った。
「怖がらなくていいからね、すぐに終わる。」
ルイスは、よくわからないまま頷いた。
「すみませんが少し離れていてください。」
そう言って長老を非難させると、先ほど出したネックレスを左手に、右手をサッと振った。
するとルイスの体を木に縛り付けていた縄は、切れてパサリと地面に落ちた。
「なんだ!? 一体何で切ったんだ!?」
周りがさらにざわつく。
ルドゼブが目をつぶり、呪文のようなものを呟くと、彼の手と、手にしていたネックレスが青い光を帯び出した。
(手が・・・・光ってる?)
「動くなよ 少年!」
ヒュッ!
なんと、ルドゼブの手がルイスのお腹に、まるで泥に手を突っ込んでいるようにズブッと食い込んでいる。
グッ・・・
最初のコメントを投稿しよう!