第一話 現れた人格

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そういうとコートのポケットからネックレスのようなものを取り出した。 「まあ、話だけではわからないでしょう。 まずはその子から、人格を取り出しましょう。」 「人格を取り出す?  私にはなにやら。」 長老は戸惑っていた。 ルドゼブはルイスに歩み寄り、静かに、落ち着いた声で微笑みながら言った。 「怖がらなくていいからね、すぐに終わる。」  ルイスは、よくわからないまま頷いた。 「すみませんが少し離れていてください。」 そう言って長老を非難させると、先ほど出したネックレスを左手に、右手をサッと振った。 するとルイスの体を木に縛り付けていた縄は、切れてパサリと地面に落ちた。 「なんだ!? 一体何で切ったんだ!?」 周りがさらにざわつく。   ルドゼブが目をつぶり、呪文のようなものを呟くと、彼の手と、手にしていたネックレスが青い光を帯び出した。 (手が・・・・光ってる?) 「動くなよ  少年!」 ヒュッ! なんと、ルドゼブの手がルイスのお腹に、まるで泥に手を突っ込んでいるようにズブッと食い込んでいる。 グッ・・・
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