第一話 現れた人格

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「ああ・・・大丈夫・・・ありがとう」 だが、ルドゼブは何故か凄く疲れていてつらそうに見えた。 「フン・・  少し殴ったぐらいで大げさなんだよ。」 「なんだって!?」 「別にいいだろ。  そこのババアのように、  あの世に送ったわけじゃないいんだからな」 「!!!!!」 ルイスは棺に入れられた母親と、黒服の少年の顔を交互に見た。そして俯き、 「・・・まさか・・・・・ ・・・・・・・・キミが・・・・母さんを・・殺したのか?!」 少年はしばらくルイスを黙って睨みつけ、 面倒くさそうに口を開いた。 「ああ、オレがやっ」 「なぜ!?」 ルイスは立ち上がり怒鳴りで叫んだ。 「なぜ母さんを殺したんだ!?  ボクの・・・・ボクのたった一人の身内だったんだぞ!?」 「・・・フン  ああやってギャーギャー騒ぐヤツはな、力で黙らせるのが一番なんだよ。」 「ふざけるな! ・・キミは・・キミは命を何だと思っているんだ!   黙らせるために殺した・・?? そんなのおかしいだろ! 絶対おかしいだろ・・・・!」
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