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「う・・・」
ルイスは気を失っていたようだった。
「!」
目の前には自分を取り囲んで立っている村の人々がいた。
(村のみんな・・・どうして?)
「ギシッ」
「!」
体を動かそうとした瞬間、何かがルイスの自由を奪っているのに気がついた。
それは何重にも巻き付けられたロープだった。
「どうして・・・」
「どうしてだと?」
ふいに村人の中の一人が言葉を発した。
「てめぇ、とんでもないことしでかして そこに縛られてる意味がわからねえってか?」
「とんでもないこと? ・・・ボクが何かしましたか?」
ルイスはおそるおそる聞き返した。」
「ふん、とぼけやがって・・・。 実の母親殺しといて、シラをきってんじゃねえよ!!」
「!!」
(ボ ボクが母さんを?! ウソだろ?!)
「意識が戻ったようだな ルイス」
たくさんの村人の間から、長老が姿を現した。
「長老!」
「なぜそこに縛られているのかはわかっとるな?」
「・・・いえ 全く・・」
ルイスは元気なく答えた
「貴様まだしらばっくれ・・!」
「やめろロゼル」
ルイスを責める青年を長老はなだめた。
「ですが長老!」
「いいから黙っておれ。 これおまえたち! もってきなさい」
長老は他の村人に何か持ってくるよう指示した。
まもなくルイスの目の前に大きな長方形の箱が置かれた。
ルイスの前で、箱の蓋がそっと開けられた。
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