背伸び

10/58
前へ
/58ページ
次へ
僕は次の日。 ちなみに土曜日や。 そうや。 ねぇさんが来る!! 今日くんねん!! そのために、部屋を掃除して今は着物を着てる最中… 深緑にするか… 青にするか… どないしょ… 「…あたしは青のがえぇなぁ。」 「うわっ!!」 「…そない、驚かんといてよ…」 「いきなり、背後に立たれたら誰だってびっくりするやろ!?」 「…そおかぁ?あたしならぶっ殺してまうわ!!」 そう言って、桜子は笑う。 恐っ!! 「何やねん!!…用無いなら出てってや。」 「…そない言うなよ~。母さんヒマやねん…」 「知るか!…ほな着替えるから」 無理矢理桜子を部屋の外へ出す。 着替えを始める。 しかし、部屋の外にはまだ人の気配がする。 まだ、オカンいるなぁ… しゃなぁいなぁ… 「オカン?」 「…なんや。構ってくれんのか?」 「何か、用あったんのとちゃうの?」 「…佐々女組…近いうちにまた来るかも。」 「何でや!?ボッコボコにしたで!?」 ガラッ!! 戸を思い切り開ける。 ゴン。 「いきなり開けんなや。頭ぶつけた…」 「あぁ…かんにん。」 「チッ。…真世(マヨ)から連絡あってなぁ。…佐々女組の動きがおかしい言うてんねん。」 「ホンマか…」 真世って言うのは、オカンに憧れてるオカンのお付きの1人や。 めっちゃかわえぇ顔しとんのやけど… 言葉使いが悪い。 「まぁ、それだけや。じゃあ、母ちゃんも着替えなあかんから…。」 「あぁ。」 そう言って、オカンはキセルをくわえて去って行った。 僕は…結局青の着物に着替えた。
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加