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キーンコーンカーンコーン。
規則正しいチャイムの音。
僕はこの私立華美園学園(カミゾノ)に通う小学六年生の秋山神童(アキヤマシンドウ)。
神の子のようになれと名付けられた…らしい。
「秋山く~ん♪…これ、クッキーなんやけど…良かったら食べてくれる?」
「おおきに。ほな、あとでいただきます。」
ニコッ。
「///うん。じゃあ、また明日な♪」
この通り、僕はなかなかモテる。
流石は神の子。
しかし。
ホンマは…
姉が大好きな
シスコン。
この事実は学校の子…特に女子は知らない。
男子は数名知っている奴がいる。
けど女子にそれを言っても誰も信じなかった。
別に隠してる訳やないんやけどなぁ…
けれど、最近ねぇさんは…
東京に行ってしもうた…
何でや…
こんなカワええ弟がいる、言うのに…!!
そない東京の方がえぇんか!!
チクショウ…
悲しいぃわぁ…
「…ぼっちゃん。お迎えにあがりましたが?」
「あぁ…」
コイツは、僕の世話係。創慈(ソウジ)。背が高くて…正直言いたくはないがイケメン…やと思う。
「どないしたんです?」
「ねぇさんが帰ってこぉへんかなぁ…思うて。」
「はぁ。またそれですか?えぇかげん、忘れて下さいょ。」
「ムリやろ!!あの美しい女神のようなねぇさんを忘れる!?ムリやろ!!いや、ムリやろ!!」
「二回も言わんでえぇんですけど。とにかく、はよ乗って下さい。車出せへん。」
「乗ります。乗ればえぇんやろ!?」
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