第1話 転校生がやって来た

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家はマンションで事務所が借りてくれている。 「ピンポーン」 しーんとした部屋にチャイムの音が鳴り響く。 て言うか、ウルサい 「はーい」 とりあえず出てみたら見覚えのある顔が目に入る。 「藍川 陸さんやったっけ?」 「ハイ ナンデアナタガココニ?」 「片言になってるぞ…」 「すいませんでした」 藍川さんは顔を赤らめ猛ダッシュで逃げていった。 その事件から数分後。 「陸ちゃんいる?」 「もうとっくに帰りましたよ」 「また何かしたの」 「変な言いがかりをつけないでください あと前科があるみたいな言い方もしないでください」 「は~い」 返事だけは元気がいい。 「いないんじゃあ仕方ないわね」 逃げるように去っていく。嵐のような10分間だった。 次の日は仕事も学校もなにも異常はなかった。 ただ、藍川がチラチラ見てきたり、笹木さんが時々にやにや笑っていた以外は……
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