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『ずっと病院通いしてるみたいだよ。柳沢華林に付き添ってるみたい。発作が酷いらしいよ…。』
『……そうなんだ。』
『学校にも行かないで側にいるみたい。もう、……ダメなのかもしれないね。でも、実際は16歳が限界だろうって言われてたみたいだよ?』
『そうなの?もしかして、裕樹のおかげ?』
『うん、きっと。好きな人が出来て側に居てくれる。それだけで、柳沢華林は生きて来たんじゃないかな?でも……ね。』
唯は、空を見上げた。
あたし達は、ベランダで
話をしていたので
空が頭の上を
広がっている。
あたし達は
悲しい気持ちなのに、
晴れ晴れと
澄みきっている。
それだけなのに、
なぜだか泣きたくなった。
彼は今、どんな気持ち
なのかな?
どんな想いで
彼女の側に
いるのだろうか?
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