あなたが好きです。

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  『みなみ!』   『ん?』   『すぐ、病院に行って!』   『え?』   声を掛けて来たのは 唯だった。 何故だかすごく 焦っている。   『ぐずぐずしないでッ!情報が入ったの!!今、柳沢華林がかなり危険な状態らしいわ!』   『…えっ!?』   『ほらっ!一緒に行こうッ!!!』   そう言うと、唯は あたしの手を引っ張って 鞄を掴みながら 走った。   走りながら聞いた 話によると、裕樹も 病院にいるらしい。 裕樹の友達が 今までの情報を 唯に教えてくれた 事も分かった。   あたし達は息を切らしながら 病院の入口をくぐった。   あたしは、かなり 息を切らしていた。 唯は、そうでもないらしく 窓口に何かを 聞きに行ってしまった。   あたしは深呼吸をして 息をととのえる。   (落ち着け……。)
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