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唯は、ため息をついて
今さっきあたしが見た
あの真夏の空を
見上げた。
唯は、両手を青空に
広げて伸びをする。
『……ふぅ。まだ、裕樹君に、みなみの気持ち伝えてないんだよね?』
『うん、まだだよ。でも言うつもり。あたしが裕樹を支えるの。』
『いつもになく強気だなぁ。』
軽く微笑みながら
唯は言った。
あたしは笑いながら、誰にも譲らないと
彼女に宣言した。
あたしが彼を癒す。
あたしが彼を支える。
“好き”だから。
あたしと唯は、
途中で別れて
それぞれの家へと
向かった。
あたしは、裕樹の家へと向かった。
彼に会って言いたい事が
あるんだ。
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