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「今、敬さんの身体なんですがね…非常に言いづらいのですが、心拍数が通常の方の三倍以上の数値が出ていまして。
(そういう事か…じいちゃん)
意識があるだけでも不思議な事なんですよ、まぁなんらかの病気である事は確かです。
(三日間って…まじかよ、ありえねーな…)
世界でも例を見ないようなね、すみませんが今日から入院と言う事になります。今から手続きを…」
「お断りします。」
「ちょっ…ちょっと待って下さい!今の敬さんの身体は異常なんですよ!?」
「あぁ、わかってるよ。んだから、入院してる暇なんてねーんだよ」
「待って下さい!」
バンっ!
診察室には、扉を閉める音が不愉快に響き。
敬の姿はなかった。
街の中を歩いていた。
全てがスローモーションの様で、世界の果てでも見てるかの様だ。
胸に手をあててみる
心臓の音ではない、自動車のエンジンみたいな小刻みな音を発していた。
(…気持ち悪い。)
後…三日間かぁ。
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