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何かが無くなっただけで 世界は変わる
何かが有るからこそ 世界が変わる
『有るか無いかで世界の見え方が決まる』
誰かがそんな事を言った
聞いた自分はウンザリしてた
『これで言われたの何度目？』
そう呟きながら
いつもの日常をただ繰り返すだけ
世界もただ １日が過ぎるのを待つだけ
また見慣れた朝が
終わり告げるのを見てるだけ
曖昧なこの世界に 何かが降り注がれる
幸福というものか
それとも絶望というものか
形のない それを人は求め続ける
…何故だろう？
時間(とき)が過ぎるだけ
何かを失う度に 世界は変わる
何かを得る度に 世界が変わる
『何も起きなくても世界は毎日違う』
誰かがこんな事を言った
聞いた自分は呆れてた
『なら今の自分はどうなる？』
そう呟きながら…
自分の考え全てが 正しいと思っていた
でも何かが足りない…
間違いは無い筈なのに
そう思っている自分が間違いだと
今頃 気づく
空を眺めた
いつもと違う色が見えた
初めて世界を 見たような気がした
曖昧なこの世界に 何かが降り注がれる
悲劇というものか
それとも希望というものか
形のないそれを人が求める理由(わけ)
今は分かる気がする
時間(とき)は過ぎていく…
変わらぬ日々が終わりを告げていく
新しい日常と世界が幕を開ける
時間(とき)は緩やかに動く…
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