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その日の帰り道、3人はまたゆっくりと自転車をこいでいた。
「俺や凌馬ならともかく、和人は勉強してた方が良かったんじゃない?」
真也は俺をバカにするとき含み笑いをしながら言うのが癖らしい。
今も少し笑いながら言っていた。
「良いんだよ。1日くらい。それにゲームのことが気になっちゃって勉強どころじゃねぇよ」
それに凌馬も成績は俺とあんまり変わらないだろ。
なんで凌馬が勝ち誇った顔してんだよ
「そだよ。ゲームを見に行くのは俺と真也に任せて和人君はお家で勉強してなさいザマス」
「てめっ。俺とあんまり変わんないだろ。
凌馬もよくその成績で人のことバカにできるよな」
「俺の方がちょっとだけ上ザマス。だからバカにできるんザマス」
「いい加減ザマス口調やめろよ。 そろそろ怒るぞ?」
「はーい♪」
怒られると察したのか凌馬はニコニコしながら楽しそうに返事をした。
こんなやり取りをしていながらも3人はゲーム屋に到着した。
やはりここでも3人は自転車の鍵をしないで中に入っていった。
このゲーム屋は俺達がちょうど小学生の頃に開店をして以来、ずっと通ってきた馴染みの店であった。
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