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北桜の攻撃は不動の1番、東 祐介から。
バットを短く持ち左打席に入る。
ズバン
初球は141キロのストレートから入ってきた。
祐介(いい球投げるな。)
速球派の右腕、細川は強豪校のエースの名に恥じぬ好投手だ。
祐介(なら、あれをやってやる!)
スッ
細川がボールを放る寸前にバットを寝かせた。
細川(やっぱり来たな!)
ゴォォォ
ギンッ
バントした打球は走ってきた細川の真上にあがる。
熊谷章南バッテリーは、祐介が1打席目によくセーフティバントをするという情報を得ていた。
そこで比較的高めに全力で直球を投げ込み、バントされた時、打球が強く弾き返ってくるようにしたのだ。
祐介「ちっ!」
「ワンアウトー!」
監督「145キロのストレートか…。さすがにあれをうまく転がすのは難しいな。」
そして、2番の東 涼介が右打席に入る。
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