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─そして2回戦
対 川越緑(かわごえみどり)高校戦のこの日は、もう1人の投手池田義博がマウンドに立った。
池田は、得意の変化球と針の穴を通すようなコントロールで相手打線を黙らせた。
─アウト、チェンジ
池田「よしっ!」
蓮「ナイピー、池田!」
スコアボードには0が並ぶ。
一方の北桜打線はというと、コツコツと繋ぐ野球を展開し、気付けば6回終了時点で7-0。
2試合連続の完封コールド勝ちで、夏に続いて再び3回戦進出を決めた。
優聖「西条先輩たちが越えられなかった『3回戦の壁』。」
蓮「今年は越えてやる!」
東 祐介「3回戦、気張っていくぞーっ!」
『オウッ!!』
夏の予選ではなんとかはい上がってきた3回戦。
しかし、今回は違う。
2戦連続の完封勝ちにコールド。
一言で言えば〔余裕で勝ち上がってきた〕という感じだろう。
それだけに周囲の期待も大きかった。
しかし、そのプレッシャーを跳ね除けなければ
『3回戦の壁』は越えられないだろう。
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