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──遡ること3ヵ月前
正月早々キャッチボールをしていた2人はこんな話をしていた。
優聖「そろそろ受験勉強しなきゃな~。」
蓮「お前高校どーする?」
優聖「どーするって?」
蓮「なんか高校からスカウトが来てたとか言ってたじゃん。」
優聖「来てたっちゃ来てたけど、実際強豪校ってそんな好きじゃないんだよな~。」
蓮「贅沢な奴だな。」
からかうように言った。
優聖「それに、俺たちってたかが関東大会に出ただけだしな~。」
蓮「確かに1回戦負けだったしな。」
2人はくすくすと笑った。
優聖「出れただけでもスゲーってレベルなのにさ。」
蓮「でも、スカウトは優聖が何か持ってるって思ってるんじゃないの?」
優聖「どーかなー。ってか蓮にもスカウト来てたよな?」
蓮「ああ。」
優聖「どーすんだ?」
蓮「まだ考え中。」
優聖「そっか。俺的には強豪校よりも弱小校に入りたいんだよな~。」
蓮「なんで?」
優聖「なんかやりがいがあるし、野球自体を楽しめそうじゃん!」
蓮はうなずきながら話を聞いている。
優聖「強豪校だと、勝つのが当たり前!みたいな感じで好きじゃないんだよ。」
蓮「なるほどな。」
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